2022.02.05.No.631
「 お久しぶり!生地果樹園 」
なな.
古い会員さんは覚えていらっしゃるだろうか?生地果樹園さんを。
以前は無農薬の梅、プラム、ブドウ、柿などの果物でお世話になった方だ。 奈良に住んでおられる生地さんに直接お会いする機会を得たのは20年前。朝日新聞社が発行しているアエラに、生地さんが無農薬の梅を作っている生産者として取り上げられ、交流会?出版記念パーティ?か何かで上京された時。当時世田谷のわが家へ泊っていただいた。素朴で優しい飾らない人柄に魅了され、以来電話でお話しするのが楽しみになった。
無農薬だからと見栄えが悪いことを許さず、送られてくる果物は味はもちろんどれも見事な出来栄えだった。B品でも構わないと伝えても「そういうわけにはいかないんじゃ」と立派なものを送ってくれる。農家の誇りを感じさせてくれた。 ある時また果物を依頼すると「息子が手伝ってくれるようになったんじゃ」と嬉しそうに話してくれた後、息子が農薬を使いたいというので七菜さんに出せなくなったと。残念だが仕方なかった。
年賀状だけのお付き合いとなっていたが、今年の年賀状に「生地さんの美味しい果物が食べたいなぁ」と書くと電話をくれた。話していると「1回しか消毒していないキウイがあるよ」甘いキウイが送られてきた。何回か送ってもらおう。
生地さんの減農薬キウイ ¥230/3個
「 熱い思いで 」
高 志
北京オリンピックが始まった。昨夏、東京オリンピックがあったばかりだからか、それとも相変わらず新型コロナが蔓延しているせいなのか、事前の盛り上がりはほとんど無かったようだ。
スポーツオタクの僕は、直前の各種W杯で日本選手が活躍していたことから、静かながらも興奮を覚えていたのだが、そんな僕でも本当にオリンピックが始まるのだろうかと思えるほど、盛り上がりに欠けている。
その昔、夏季と冬季オリンピックが同一年に行われていた際には、どうしても冬季オリンピックの方が注目度が低くなってしまうという理由が加味され、夏季と冬季が2年ずらされた。 その甲斐あってか、かなり冬季オリンピックの注目度が高くなったのだが、今回はコロナ禍のせいで夏季オリンピックが延期され、奇しくも日本においては同一年度での開催になった。
先日、女子マラソンで初のメダリストになった有森裕子さんが、プロ化されていないスポーツ選手にとっては、オリンピックが最高の舞台であり、そこでいかに結果を残せるか、つまりメダリストになれるかが全てであると言っても過言ではないと話されていた。
そのオリンピックがあまり注目されない、盛り上がらないとなるとそこを目標にしている選手にとっては死活問題となってしまう。 新型コロナウィルス・オミクロン株の影響で、日々過去最多の感染者数を更新しており、少なからずも行動制限がかけられている現状では、なかなか心の底からオリンピックに熱狂することなど難しいことかもしれない。
けれども、直前まで開催の是非が問われていた東京オリンピックでさえ、あれだけの興奮を与えてもらえたのだから、この北京オリンピックも熱い思いで見守りたいと思う。
振り返って、一番心に残っている冬季オリンピックは、自国開催でもあった長野オリンピックである。もちろん時差など無いものだから、日中に行われる競技が多々あった。まだサラリーマンであった僕は、営業と称して外回りをするかたわら、実家にしけこんでTV観戦していたのが懐かしい。
あの年、長野は天候が荒れることが多かった。その度に競技は中断され、天候の回復を待たされたのだが、その際に良く会場に流されていたのが『WAになって踊ろう』という曲だった。
サビのテンポが良く、何度も耳にしていると、自然に口ずさみたくなる曲であったので、海外の選手たちもすぐに覚えて口ずさみ、踊っていた。
そして迎えた閉会式。プログラムの終盤であの『WAになって踊ろう』が会場に流れると、各国の選手やスタッフが入り乱れ、大きなWAができてみんなで歌い踊っていた姿が印象的だった。 今回の北京オリンピック、東京オリンピックの時にも採用されたバブル方式で新型コロナ感染対策を行っているようだが、その厳格さは東京オリンピックの比では無いとの報道がされている。
この状況下では仕方が無いことだろうが、故にあの長野オリンピックで感じたような感動は得られないのだろう。
それでも、TV画面に向かって熱い思いをぶつけよう。たとえ、この文章を書いている横で流れているTV画面のフィギュアスケートの会場がほぼ空席だらけで、熱狂とは無縁の雰囲気が否が応にも伝わって来ていても。
『まんぼう』なる新型コロナ感染対策が出されても、一向に感染者数増加に歯止めがかからず、更に『緊急事態宣言』への動きが見え始めている。そのため、末っ子の進が予定していた修学旅行が中止となってしまった。昨春から再三再四延期され、挙句の果ての中止である。
言いたいことは山ほどあるが、もうすぐ『宇野昌磨君』の演技が始まるので、ネガティブな思いは封印して、熱い思いで応援しよう!!
「 こどもがえり 」
上田 隆
新年が明けて、もう一か月になる。新しい年なんだから、元気な話を書こうと思うが、浮かばない。 こんな気分が、ずっと続いている。 愚痴っぽい気分にとらわれていると、誰かさんに𠮟られそうだ。オミクロン株も暗雲のようだ。これだけコロナが長いと、叫びたい衝動にかられる。
あきらめた。空元気な話を書こうとするのを。申し訳ないが、へこんだ気分を書くことにする。 友人Sさんから、メール来信。寒中見舞いの言葉のあと
『脊柱管狭窄症と診断されました。かなり進行が速かったようです。12月に手術をしました。年末ぎりぎりに退院し、今はリハビリを始めたばかりです。きつい寒さが背中や足に浸み込む毎日です。 コルセット生活は、まことにわずらわしい。とにかく締めるところは締めるしかないと思っています。 『現状、意識のほぼ8割は身体のほうにいっています。』
最後の『意識のほぼ8割は身体のほうにいっています』 は応えた。重いボディ・ブローのように。私も自身の持病についてはまったく同じなのだ。
共通の友人Dさんも、体調不良で外出困難。三人で飲もう、と言っていたのが、また遠のいた。
何を思ったのか、実現できていない課題を再度、引っ張り出した。一か月ほど前に取り掛かったが、うまくいかず、諦めた。【Amazing Grace】を携帯の着信音にすることを。根気が薄れているので、投げ出すのが早い。ネットにあるやり方解説を、今度は丹念に読み返しトライした。成功したようだ。
「試しの電話かけてくれ」 夜中なので、カミサンをたたき起こせない。朝までじりじりと待った。
電話が着信した。着信音は、ピタリと【Amazing Grace】の歌声から始まる。イントロをカットした編集は大成功したのだ。100点満点の出来や。
「えらい うれしそうやん」
「あたりまえやん こんなうれしいこと、何年振りやろ。みんなに自慢せんな」
「うふふふ」
「もっと、褒めたらんかい!」
「『ホメて育てる』、子供にはオタクしたんやないか なんでテイシュにはでけへんねん!!」
私は親から褒められたことがない。だから、この歳になって、こんなふざけながらの強要をする。これも、こどもがえりなのかな?
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