NO.604「SDGs」「天国と地獄」「赤い靴下」

2021.01.23.No.604

オーガニック七菜は持続可能な開発目標(SDGs)を支援しています

SDGs(エス・ディー・ジーズ) 

「人間が地球でずっと暮らしていけるような世界を

つくるための目標」

SDGsは2015年9月の国連サミットで採択されたもので、国連加盟193か国が2016年から2030年の15年間で達成するために掲げた目標です。17の大きな目標と、それらを達成するための具体的な169のターゲットで構成されています。

 

「 すべては子供たちのために 」

なな.

 藍奈さんは19歳、昨年ランチの予約をしてタウンニュースの記者さんと店でランチをしてくれたのが初対面。小柄で笑顔の可愛い女の子。たった一人でSDGsを広める活動をしている。自分でフリーペーパーを作って配ったり、ビーチクリーンを呼びかけたり、フェアトレード商品などを販売しながらSDGsを広める活動をしている。 

 オーガニック七菜は、藍奈さんの中学の先輩(七菜の娘)の母さんの店、来てみたら高校の先輩(あやの娘)の母さんの店でもあった。母さんたちはすっかりこのかわいい藍奈さんを応援したくなり、店の軒先で第1回マルシェを開催。再びタウンニュースに掲載され、母校で授業をさせてもらうなど活動は少しずつ広がりを見せている。   

【BENIRINGO地球過保護プロダクションBENIRINGO代表 田中藍奈】

  私達も藍奈さんに刺激され、改めていろいろ見直していきたいと思います。出来ることはまだまだあります。未来のために1歩ずつ。今は亡きとらおが度々この紙面に書いていました。

「すべては子供たちのために」


「 天国と地獄 」

 高 志

 二十四節気とは不思議なもので、旧暦をもとに定められているので、現在の新暦ではズレが生じているはずなのに、何故だか季節と重なることがままある。

 この1月20日は大寒で1年のうちで最も寒さが厳しい季節とされるが、最も寒いかどうかは別にして、その通り寒さが厳しい1日となった。 

 その前日の19日ではあったのだが、水の里では24時間以上降り続いた雪が50㎝ほど積もってしまった。24時間以上降り続いて50㎝ほどの積雪では、大したことないように思われるかもしれないが、寒さが厳しく粉雪であるのと風が強く吹いたことで積もることなく吹き飛ばされてしまうのである。

  日中であっても、水しぶきが防寒着に凍って付着し、重くなるほどだ。今までも、朝起きて部屋内の野菜が凍っていたことが何度かあったが、日中でも凍ってしまうのだから一体何℃まで気温が下がっていたのだろうか?

 午後1時を回ったころ、東北釣堀苑の若旦那・とも君が岩魚のえさやりのため、郡山の自宅からやって来たのだが、『阿部ちゃんも、また1番寒い日にやって来るなんて・・・!?』と苦笑されてしまった。

 そう、前日までは陽射しにも恵まれ、道路の雪は全く消失するほどだった。森のバスの中に荷物を運びこむと、中が温かくてストーブも要らないほどだったので、これは運が良いなと思っていたのだが、やはり冬の水の里はそうは甘くなかった。

 湧き出す水の温度は、1年を通して9℃で変わることが無いので、この時期は水の方が温かく感じるのだが、濡れた手に風が吹きつけるとそれは即ち凶器となる。もはや冷たいを超越し、痛みを感じるようになる。そう、まさに凶器なのである。

 そんな冷えた身体を癒そうと、水の里からの帰宅途中にある行きつけの温泉施設に立ち寄った。身体が冷え切っていたからだろう、湯に身体を沈めた直後は熱すぎるなと感じるほどだったが、肩まで浸かると、次第に心地よさが広がり、他のお客さんがいる手前、心の中で『極楽、極楽』とつぶやいていた。

 そこの温泉施設は、露天風呂が気持ち良くてお気に入りなのだが、さすがにこの季節は外気温が低く露天風呂を利用するお客さんが少ない。そのおかげで、気兼ねなく長湯ができるので、半身浴のようにへそから下だけ湯につかった。

 壁面には『長湯にはお気を付け下さい。』と書かれていたが、湯面を撫でるように吹く冷たい風が湯あたりを防いでくれるので、心おきなく長湯を楽しんだ。

 この時期、水の里はほとんど晴れ間を見ることが無い。水の里から白河方面に山を下ると、途端に青空が広がり始める。距離にして20kmもないのだが、その距離が天と地ほどの違いを生み出している。

 だから、水の里で時たまお天道様が顔を出すと、もうそれだけで幸せを感じられる。水面に反射する光は、ダイヤモンドのように思えてくるから不思議だ。

 次回のお水採りは立春を迎える。さすがに、春のような暖かさを望むのはおこがましいのだろうが、せめてお天道様に出会えることを祈るばかりだ。

 そして、水の里から帰宅するといつも思う。寒い、寒いと言いつつも青空が広がる首都圏は天国だと。そこにずっと居ると、ついつい忘れてしまうのだけど、幸運にもそれを感じられる環境にあるので、ささやかながらも天国を享受しよう。でも、天国を感じるには地獄も感じなければならないのか!?う~ん、哲学だ!!


「 赤い靴下 」

マナ

 今年、丑年で、私は還暦を迎える。 

 年とるだけで大人になれないことに気がついて、40才で大人になることを諦めた。

 子どものころ見て、大きい、広いと感じた場所は実はそうでもなかった。


 去年、鉄瓶をいただいたHさんから、昨日、赤い靴下をもらった。

 「もう、山に登ることもないので」新品の赤いウールの登山用靴下だった。

  Hさんは、私の年齢は知らない。なんだかうれしい。 還暦のお祝いをいただいた気分だ。

 今年は、この靴下を履いて、山へ登ろう。

  日本の山を登ろう。 

 そして、この靴下で、またオーストリアの山に登ろう。 


     

ラ・ラビアータたより

都会の子供に美味しい山の湧水を飲ませたい。1995年、友人の言葉をきっかけに、会員制で南会津の湧水を宅配し始めてから月2回のペースで発行を続けているLettela L'Arrabbiata/ラ・ラビアータたより。オーガニック七菜の日々がつづられている。水の里、キャンプ、イベント、出産/子育て、開店、ケータリング、料理…過去から現在まで、七菜の歴史である

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