No.596「粉&ソース&シロップ棚」「寒さが増すと・・・。」「禍を転じて福と為す」

2020.10.03.No.596

「 今回は小麦粉&ソース棚の写真です 」

なな.

上の段右から  下段右へ

 甜菜糖

北海道産のてん菜から作られるミネラル豊富な砂糖です。七菜では料理に砂糖は使わないのでスウィーツに使っています。

薄力粉

きめの細かな薄力粉。お菓子や天ぷら等向き

南部地粉

薄力よりこしがあるのでうどんなどに向く

強力粉

グルテンの強いのが強力粉。パンを焼くと味が違うとリピーター続出

全粒粉

細引きの全粒粉。パンには1/4以内の量で混ぜると重くなりすぎない。

旨酢タレ

酸味を抑えてバランスよく作られた万能調味料。材料にこだわって無添加です。

ぽん酢

デコポン果汁を使っているのが特徴のポン酢。ドレッシングに便利です。

トンカツソース

有機野菜と香辛料を、煮沸せず酵素によって生のまま溶かし込み、生野菜の旨味、香り、成分を引き出した濃厚ソースです。

ウスターソース

有機野菜と香辛料を加熱せず、酵素の働きで溶かし込み、有機砂糖、天日塩、有機醸造酢等をブレンドしました。

トマトケチャップ

有機トマトをふんだんに使用し、有機砂糖、天日塩、有機醸造酢(りんご酢・米酢)をあわせ、有機栽培のたまねぎを酵素の働きで生のまま溶かし込みました。

片栗粉

北海道の農場で、無肥料自然栽培で育てられたじゃがいもから作られました。

米粉

有機栽培されたうるち米をお菓子作りに使用できる様に細かく製粉したお米の粉です。

ホットケーキミックス

岐阜県産の小麦を100%使用し、膨張剤には重曹を使用しています。砂糖不使用。

ゆず/レモン果汁

無茶々園産の果汁をそのまま瓶詰めしました。化学肥料不使用、極力農薬を不使用

アガベシロップ

竜舌蘭からできている天然甘味料。カロリーが少なくてとても甘い。

メープルシロップ

100%オーガニックメープルシロップ。 


「 寒さが増すと・・・。 」

高 志

 暑さ寒さも彼岸までとは良く言ったもので、それだけ昔の人たちの生活には、自然が身近に寄り添っていたのだろう。

 いわゆる”シルバーウィーク”と呼ばれる今年最後のまとまった連休に、多くの人々が今までの鬱憤を晴らすかのように、観光地へと足を運んだ。

 そのおかげで、深刻な観光客の減少に苦しんでいた鎌倉・江の島の各店では、およそ9ヶ月ぶりの活況に新型コロナウィルス感染の恐れよりも、まさにホクホク顔に満ちていた。

 それとは裏腹に、久しぶりに各地の高速道路で渋滞情報が流れ、その最中の配達は今までの快適さが嘘のように辟易するものだった。

 水の里の季節の移ろいは、こちらのそれとは比較にならず、朝晩にはストーブが大活躍である。水の里へ行く途中に立ち寄ったホームセンターで、意味ありげに給油ポンプが目に入ったのだが、まだストーブを使うほどではないだろうと高をくくったのが運のつきで、慌てて灯油缶から石油タンクに給油しようとしたら、給油ポンプの蛇腹部分に穴が開いており、哀しいかな手が灯油まみれになってしまった。やっぱり、あの時購入しておけば良かった。

 だが、それだけ冷え込むとなると、前回のラ・ラビアータに記した通り、山はキノコのシーズンへと突入する。ただし、いくらお彼岸を境に冷え込んだとはいえ、まだかれこれ1週間の話だ。

 ここ近年は、お盆明けから気温が下がり始め、9月の声とともにキノコシーズンが開幕した。

 ということは、お彼岸までは真夏日さえあった今年では、まだ少し早いように思えたのだが、先陣を切って知人とともに山へと向かった東北釣堀苑の若旦那のとも君が下山するなり案の定『まだ1週間くらい早い!?』と教えてくれた。

 いくつかまだ姿を現したばかりの小さいマイタケを残してきたらしいが、1度見て取り残してきたマイタケは、その後その場所に採りに行ってもほとんど収穫することができない 。

 他の山師に採られてしまうケースが多いのだが、何故だかそのまま成長せずに傷んでしまうこともある。だからどんなに小さかろうが、1度目にしたら採ってしまえというのが暗黙の了解であり、2週間ごとにしか採りにいけない僕は、この言葉を愚直に守っているのだが、いつでも山を歩ける若旦那・とも君が成長を待つのもうなずける。何はともあれ、次回のお水採りでは旬を迎えていることだろう。

 朝晩冷え込む水の里から、夏の間に不快な思いをさせられた”あぶ”の姿が消えてくれたこともさることながら、他の小さな羽虫たちも極端に減ってくれたことで、日が沈んだ後でもヘッドランプを点けてお水採りができるのがありがたい。

 前回のお水採りでは、思いのほか日が暮れるのが早くて苦労したから、こうして暗闇の中でもお水採りができるのは夏時間と同じ感覚でいられるので助かる。

 朝晩の冷え込みの中では、思わず帰りに温泉にでも寄って行こうかなとその気になっていたのだが、雲一つない秋晴れの陽射しに包まれると、『温泉よりも早くうちのマコ様に会いに帰るか』と思い直すに至った。

 我が家にやって来て早や2ヶ月あまり。いわゆる猫らしい猫へと成長し、ツンデレぶりを思う存分に発揮しながら、家の中を縦横無尽に走り回っている。気温の低下と、家族への慣れとともに一緒の布団で眠ることも増えて、それこそ我が家ではマコ様争奪戦が繰り広げられている。

 その中でも頭一つリードしているのがあやさんで、子供たちからは餌付けの効果は偉大だと評されているが、自分も小さな頃から猫と共に育ってきた経験値が際立っているようだ。今度の冬は寒くなるという予報、ますます争奪戦が熱くなりそうだ!! 


「  禍を転じて福と為す 」

マナ 

  9月19日㈯4連休始まりの土曜日の夕方、車で事故を起こした。

 坂道で対向車を待ち、発進しては、後退して、を繰り返していたら後続の車にバックで当たってしまった。追突の逆だ。

 後ろの車を運転していたのは、私くらいの年齢の女性だった。車の後ろに「孫を乗せてます」というステッカーが貼られていた。でも、一人で運転していた。

 「すみません、お怪我ありませんか」

降りて、警察に電話した。交通の邪魔になるので、写真を撮って、近くの公園の横に車を移動させた。保険会社に電話している私の向こう側で、その女性が自分の車のディーラ―に電話しているのが聞こえる。

 「えっー、連休明けしか工場が開かないんですか!今、持って行っても…」 

お孫さんを乗せてどこかに行く予定だったのかもしれない。保険会社の事故受付をすませ、

 「申し訳ありません」

と頭を下げる。警察はなかなか来ないし、気まずい空気が流れる。

 「すみません。私、こういう者です」

と言って運転免許証を差し出す。その方は私の免許証を手に取っていきなり

 「きゃっー」

って噴き出したのだ。笑いのツボに入ったのか、座り込んで笑っている。

  私の運転免許証の写真は、自分で言うのもなんだが、むっちゃ変顔で自分でも笑ける。 なんでそんな変顔になったかというと、去年の2月ごろに、コンビニの駐車場で財布を落とした。 

 それで、再発行してもらいに警察署に行った。そしたら、持って行った写真の表面に、傷が一本入ってるってことで「裏の交通安全協会で撮り直してきてください」と突き返された。よーく見ないとわからないくらいの傷なのに。しぶしぶ、交通安全協会に行き、1000円払って撮り直した。

 当時、私は調理の仕事をしていて、白衣の下はネクタイとワイシャツで、帽子から髪が出たりすることは厳禁なので、後ろで一つにくくって、髪が落ちてこないように、シンクロナイズドスイミングの選手みたいにしていた。急いでいたので、帽子と白衣を取って、ニット帽を被りそのままの恰好でコートを着て警察に滑り込んだ。コートを脱いで写真を撮るなんて考えていないし、交通安全協会の撮影室に入って、座るや否やすぐにシャッターを切られて、出来上がった写真を見てびっくりした。 

 だって、性別不明、いや男にしか見えない。山本寛斎か、ダンスユニットのTRFのサムみたいで、とても女に見えない写真だった。警察もよくこんな写真で免許証を作ったものだと思う。本人確認できない本人確認書類なので、これを出す度、面倒くさいことがあった。これがパスポートだったら偽造だと疑われてもしかたない。

 その女性はしばらく笑って

 「あー、一瞬、トランスジェンダーの人かと思って、どう反応していいのかわからなかった。でも、女だとわかったら、可笑しくて…」

そうこうするうち、お巡りさんもやって来て、やはり免許証を見て「え?」と私の顔を見返す。  「私、なんです。私です。警察で撮ったんですよ!これ。」

とほんとうは言いたかった 車を当てた相手の女性は

 「体は何ともないので、車だけ直してください」

と言ってくれて、お巡りさんは

 「事故は受付けますが、後は保険会社で処理してください」

とさっさと帰って行った。 その日の夜、改めて女性の携帯にお詫びとお体のことを聞きに電話した。

 「あそこはねー、よく事故のするところなんですよ」

と明るい声で話してくれた。 


 あの時、この写真のおかげで、空気が変わったのを感じた。 

ラ・ラビアータたより

都会の子供に美味しい山の湧水を飲ませたい。1995年、友人の言葉をきっかけに、会員制で南会津の湧水を宅配し始めてから月2回のペースで発行を続けているLettela L'Arrabbiata/ラ・ラビアータたより。オーガニック七菜の日々がつづられている。水の里、キャンプ、イベント、出産/子育て、開店、ケータリング、料理…過去から現在まで、七菜の歴史である

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