No.584「布マスクを作ってみたよ!」「自然のバランス」「トイレットペーパー無しでも」「お豆の力が売れています」

2020.04.18.No.584

「 布マスクをつくってみたよ! 」

なな.

 コロナ騒ぎでマスクが棚から消えてしばらく経つ。いつ店に入荷するかを知っている人は行列を作って並んでいるが、知らないし並ぶ気がしない。しかし家のマスクはすぐに底をついた。そして布マスク2枚配布のギャグのような知らせ。今欲しいのはマスクじゃない。マスクならハンカチでもなんでもたたんで使えばいい。お金の使い道は他にあるでしょ。文と2人で散々わめいた後自民党と公明党に直接メールした。


 布マスクをいろんな人が作っている。ちょっと検索したら1枚の布で出来る立体マスクが出てきた。(実は縫物大好きなんだよね~!作ってみるか!!)2種類のマスクを作ってみた。割といい出来。1枚400円+税でお店に置いてみたら少しずつ売れている。写真の生地はなくなってしまったので、次は小花柄でも作ってみよう。


 写真は1が箱型の立体マスク唇がマスクにつかず少し空間ができる。2が不織布でもよくあるプリーツマスク。次回の配達時には多めに用意しますので、ご希望の方がいらしたらご注文ください。柄を選べるようにして配達してもらいます。 


「 自然のバランス 」

高 志

 この冬は暖冬であったのは、間違いのないことなのだろう。未だ収束をみない新型コロナウィルス問題ですっかり頭から離れていたが、普段ならこの暖冬を頭に入れながら、山菜採りに精を出していたことだろう。

 先行して7都府県に出された緊急事態宣言で見送りとなってしまったが、それが出る前までは今回のお水採りに汐里と汐里の友人が同行する予定であった。

 今回ほど暖冬傾向が著しくなかった時でさえ、4月の声とともに”こごみ”が出たこともあったから、この春は3月中に出てしまうのではないかと少々心配にもなった。

 まあ、もしそうであったなら山でも登って、タラの芽やこしあぶらでも採りに行けば良いかと計画を練っていたのだが、そんな矢先の緊急事態宣言だった。

 ギリギリまで行くかどうか検討したのだが、この冬、水の里にはあまり良くない出来事が続いており、そんな矢先に緊急事態宣言が出ている首都圏からワイワイと山菜採りに来たとあっては村人感情に良くは思われないだろうという最終判断で、見送ることとなった。

 せめてこごみのおみやげでも持ち帰ってあげようと思い、質の良いこごみが出る場所に行ってみると、なんとそこには旬を過ぎたこごみどころか、まだこごみの赤ちゃんすら出ていない状況であった。

 確かに、暖冬であった。記録的な積雪量の少なさであったのは、間違いのない事実だ。それでも前回のお水採りでも雪が降り、そして今回でもまた雪が降った。毎日夕方になると、村内放送で『今晩から朝にかけて、霜が降る恐れがあるため、農作物にお気を付けください』と流れるほど気温が下がる。

 暖冬の後には寒の戻りが来ると言われるが、そうやって自然は上手くバランスをとっているようだ。そして、この日も朝には森のバスの前にある田んぼには氷が張っていた。

 ふきのとうは、とうがたってしまったが、水場の脇に植えた葉わさびには小さな白い花が咲き始め、春先の様相が広がっている。桜前線は白河の関を越えたが、水の里はようやく梅が満開を迎えたところだ。

 陽射しは春の強さなのだが、空気が冷たい。気温は20℃前後まで上がる日もあるから、ついつい惑わされてしまうのだが、ちょっと風が吹くと肌感覚ではまだまだ冬から春に移り変わろうとしている頃の陽気のように感じる。

 結局、暖冬ではあっても、自然の恵みは平年通りだというのが、今年の水の里である。次回のお水採りには旬を迎えているのか、それとも旬は過ぎてしまっているのか、ワクワクしながらお水採りを待つのも、この時期ならではのことなので、この時を大切にしよう。

 東北釣堀苑の若旦那・とも君と話したのだが、このままではゴールデンウィークもお客さんは来ないなと危惧していたら、全国的に緊急事態宣言が拡大して、その危惧は現実のものとなりつつある。見えざる敵を相手にしているのだから、我慢をするしか仕方がないのだが、振り返れば1月のダイヤモンドプリンセス号を目の当たりにしてから、もう3ヶ月もの間自粛をしている。

 我慢をすれば、元の生活に戻れるという段階から、新たな生活環境に移行すると覚悟を決めるときが来ているのかもしれない。後々歴史を振り返った時、この新型コロナウィルス問題が世界の生活習慣が激変したターニングポイントであったと記されているのかもしれない。

 どんな時代になろうとも、世界の流れに翻弄されることなく、しっかりと足下を見つめて過ごしていければと切に願う。せめて子供たちが夢を見られる世界であるようにと、それだけは大人の務めとなろう。 -   


「 トイレットペーパー無しでも 」

上田 隆

 この原稿の初稿作成日は3月13日。一ヶ月前になる。今はトイレットペーパーは潤沢に売られている。だが、いつ買い占めの再現が起こるとは予想できない。

対処法の参考になれば。以下はその初稿です。

 息子は若いし、スマホを駆使しているので情報が早い。母親にこう言った。

 『Twitter上に「次はトイレットペーパーとティッシュペーパーが品薄に」「製造元が中国だから」などといった書き込みがあった。2月末頃に出た無根拠なデマツイートがペーパー騒動の始まりや』

 私は使いたい調味料が切れたのでスーパーに行った。【トイレットペーパーは完売しました】 の張り紙があった。それどころか、紙製品の販売棚はまったくの空っぽだった。ええーっ! トイレットペーパーだけやないんや。目を疑った。


 40年以上前のインド。マーケットの雑貨屋は雨・湿気対策の高床式。奥にオヤジがでんと胡坐をかいている。女性旅行者が指を一本立てて指さした。オヤジは「これか?」と指さす。女性はうなずく。オヤジはトイレットペーパーを投げてよこした。まるで汚いものを、いやいや触るかのように。

 インド人に聞いてみると、【トイレットペーパーはとても不潔なものと感じている】と言う。

 朝、聖なるガンガの河原へ。だだっ広い河原はトイレだ。水入れを手にした先客がそこかしこに。私も適当な距離のところにしゃがみ込んだ。用済み後、水洗いをする。これがインド式なのだ。

 想像した。広い河原一面に白い紙の花が咲いている。たまにはピンクの花も咲いている。風に吹かれて花が舞っている。それらトイレットペーパーの花が消え去るのにどれだけの時間がかかるのだろうか。毎日の営みなのだ、消え去ることはない。永遠のお花畑。

 想像は消えた。現実はこうだ。トイレットペーパーなんて誰も使わない。乾季の河原では動物の排泄物はあっという間にカラカラに。雨季のガンガはすべてを飲み込んでくれる。


 中指一本だけを使う正式の洗い方を伝授しましょう。

 用後、お尻の上側から水を流し、中指一本だけ、その指の腹を使って肛門をやさしく洗う。後で石鹸で指、手は洗いましょう。カミサンにこの方式を話した。

 「いやや」

 「何、言うてんねん。紙なしで済ませられるやん。後でお尻、二三回ふりふりで終わりや」

 「温水洗浄便座を使ったとしても、最後に紙で拭かんでもエエやん。ちょっと冷たいけど、すぐぬくもるやん」


  ないないと右往左往せずに、あるものだけを使ってなんとかする。そうなのです。みなさん、インド式をやればトイレットペーパー・パニックを横目で笑えますよ。 

 『インドで長旅をしたいなら、体を現地仕様にすることだ。インド人が飲んでる水なら飲むことだ』 先輩旅人の教えだった。 

 私は二度腹をこわした。チキン・カリーを一口喰った瞬間(?)周りを見回すとインド人は平然と食べている。“負けてられるか!”いやー、このタンパク質に当たる腹痛、下痢はきつかった。一週間つづいた。

 野生動物は腐っているものを食べても平気だ。人間も昔はそうだったろうに。清潔、清潔と言ってるうちに、免疫力・自己治癒力を削がれた。動物の一員に戻ればね。しかし、動物のほうが賢いね。


 コロナ騒ぎで売れているとエコブランチさんよりお知らせがありました

いろいろな物に使えます。無臭ですので使いやすいです。私は常備しています。なな.

もっと詳しくお知りになりたい方は下記エコブランチさんのHPへどうぞ

 https://eco-branch.jp/cn16/cn39/pg196.html

ラ・ラビアータたより

都会の子供に美味しい山の湧水を飲ませたい。1995年、友人の言葉をきっかけに、会員制で南会津の湧水を宅配し始めてから月2回のペースで発行を続けているLettela L'Arrabbiata/ラ・ラビアータたより。オーガニック七菜の日々がつづられている。水の里、キャンプ、イベント、出産/子育て、開店、ケータリング、料理…過去から現在まで、七菜の歴史である

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