2020.01.11.No.577
「 明けましておめでとうございます。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。 」
なな.
おかげさまでたくさんのご注文をいただき、暖かい大晦日に痛みはしないかと心配しつつも5年目になるお節料理が完成し、今年もおわったな~!と思ったら、あっという間にせわしなく過ぎたお正月でした。元旦恒例の「子供と1日中遊ぶ」も、今年は中3の娘の2人。トランプでもないので映画三昧。2日は実家で顔合わせ。3日初詣と年賀状製作。4日餅つきの準備、5日餅つき、6日からお弁当が始まり。来年は少し休めるか?なんて2021年のカレンダーをチェックしている私です。
8日気を取り直しお店を開けると、可愛いお子さんが笑顔でおせちのふたを開けている写真とうれしいお礼のお手紙が届き、2階の定期利用のご予約が2件! よく働いたご褒美なのか?神様ありがとうございます!今年もがんばります。
「 諦めることなく 」
高 志
いつになく年末感を感じることがなかった昨年暮れ、それでもやることは例年と同じようにあるわけで、粛々とそのやるべきことをこなしていたら、いつの間にか新年を迎えるに至った。
進は29日から帰省していた実弟家族と晩御飯を食べており、伸はいつものように中学時代からの友人たちと年を越すために外出していた。日中いっぱいおせち料理の手伝いをしていた汐里は、普段の活動の中で知り合った方から誘われ、イタリア大使館で年を越すのだと言って、少々着飾り家を後にした。
おせち料理の配達を終え、『終わった~!!』という達成感があるにはあったのだが、それでも、やはりいつもと何かが違う感じは否めず、ささやかな宴を文として、そのまま初日の出に備えるため、布団に潜り込んだ。
年を越す辺りまでは、全国的にきれいな初日の出を拝めるだろうという天気予報だった。なのに、朝6時過ぎにテレビをつけた時、映し出された映像がただただ富士山を上から捉える空撮で、富士山の周りに広大な雲海が広がっている絵に、これは初日の出を拝むことはできないのではないかと思わされた。
だが、一縷の望みを抱き、進を起こして恒例の海へと向かった。明るくなるにつれて、空を覆い尽くす雲の厚さに、思わず『こりゃあ、駄目か!?』という言葉が口をつき、進も海へ向かう人の数が心なしか少ないのを感じたようで、不安がっていた。
いよいよ日が出る時間になったのだが、相変わらず東の空は厚い雲で覆われていた。その光景に、諦めて帰宅する人が大半を占めたのだが、ふと真上を見ると雲が薄くなり、ほのかに青空が見えはじめていた。
普段から進に『諦めたら、そこで終わりだよ』と呪文のように唱えていることから、この時も当たり前のように『あきらめちゃ、ダメだ!!』と2人で言い合っていた。
そんな思いが空に届いたのだろうか、日の出予定時刻から30分が過ぎた頃、江の島の上に広がっていた雲が薄くなり、そこから幾つもの光の束が海へと降り注ぎはじめた。その光景の神々しさに進が『すげぇ、こんなの見たことない!?』と感動していた。
しばらくその光の束を見ていると、今度は『光が青く見える、あっ今度は緑になってきた、いや、ピンクだ!!すげぇ~!?』と刻々と色が変わって見える光に、進はすっかり心を奪われていたようだ。
そして、ようやく全ての色を飲み込んだ令和2年、2020年最初のお天道様が顔を覗かせてくれた。もうその光景を目の当たりにした人の数は、当初よりも半分以下になっていたが、諦めなかった者たちだけが、諦めの悪い者たちだけが目にすることができた自然の美しさ。今年も良い1年の始まりを迎えることが出来た。
暖冬傾向は相変わらずで、今年最初のお水採りでも積雪に悩まされることなく、それどころか滞在中、夜にも関わらず雪にならずに雨が降っていた。翌日その雨が止んで青空が広がると、桜が咲いてしまうのではないかと心配になるほど気温が上がり、逆に山を下りるにつれて気温が下がるという、何とも不思議な現象が起きるなど、今年も気象に関しては気を引き締めなくてはならないと思わせられた初お水採りだった。
さあ、令和2年、2020年も幕開けです。去年以上に今年は世界中から人が集まり、慌ただしくあっという間に1年が過ぎ去っていくのでしょう。こんな時だからこそ、しっかりと地に足を付けて、令和2年、2020年はとても良い年だったねと振り返られるように、みんなで一緒に頑張りましょう。
今年もよろしくお願い致します!!
「 去年、いちばんうれしかったこと 」
マナ
晩秋の夕方、地下鉄のホームで電車を待っていると、普段電話などかけてこない息子から電話があった。
「おかん、テレビ見ぃひんから、知らんかったらアカンと思て。犯人逃げてるん知ってるか?」
「うん。知ってるよ」
「今日、遅なるゆうてたやろ。こっちへ帰ってきたらアカンで。おばあちゃんの家に帰りや」
家と実家は歩いて、15分くらいの距離にある。家は山手で人通りも少ない。
「うん。わかった。ありがとう」
「ほな…」
家の近くで、護送されている犯人が手錠をつけたまま、裸足で車から逃走したらしい。
私は、ほとんどテレビを見ないから、世情にうとい。でも、朝から緊急時の放送は地域に流れているし、パトカーはうろうろしているし、それくらいはわかる。
つい最近、岸和田市でも犯人に逃げられるという事件があったばかりなので、大阪府警も大変だ。
近所に住む、警官になった小学校の同級生の顔が浮かぶ。
飲んではいなかったけど、面倒くさくなって、実家には帰らなかった。
土曜の9時過ぎだというのに、誰も歩いていない。気色悪いなあ。どっかから出て来たらどうしよう。今さら不安になる。スマホを出して、電話している振りをして歩く。息子に言われたように、実家に帰ったらよかった。
「誰も歩いてへん」家に着いて息子にと言うと
「当たり前やろ。ところで、おばあちゃんの家の裏、空家やろ。警察にゆうといた方がええんちゃうか」
「でも、警察も忙しいやろし、そんな電話…」
「ゆうといた方がええと思うけどな」
「ほんなら、アンタゆうて」
案外すんなり
「ええよ」
え、ホンマ?
「お忙しいところ…念のために、お伝えだけしますが…」
へえー。お見それしました。
子どもは社会が育ててくれるって、よく言ったもんだ。
去年、12月に27歳になった。
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