No.568「シーズン最後の流しそうめん」「夏のおわり、佐渡への思い」「ザ・夏休み!」

2019.08.31.No.568

「 シーズン最後の流しそうめん 」

なな.

「今年も流しそうめんやりますか?」

 告知の遅いのに業を煮やして電話や来店で予定を確認してくださるお客様。今年も4回は無事に終了。昨日最後の流しそうめん。例年は最終回は人数が少ないのですが、今回の予定は50人以上のご予約をいただき張り切っていました。 

 ところが天気予報がだんだん雨予報に昼頃には上がりそうだが。。。朝目覚めるとザンザン降り!どうしよう!!早めに店に行き空と雨雲予報とにらめっこ。日頃の行いが良かったのか時間直前で雨が上がり無事開催できました。

  用意したお惣菜の中で一番最初に無くなるのが揚げ物たち。人参のかき揚げ・車麩のフライ、ゴーヤのフライ。そして昨日の一番人気はエゴマのかき揚げ。サクサクしてエゴマの香ばしい香りがたまらない。

 簡単ですのでお試しください。 


「 夏の終わり、佐渡への想い 」

高 志

 あれほど暑かった夏も、台風の余波が過ぎ去ってからは幾らか秋の気配を感じられるようになった。なにしろ、暑さに拍車をかけていたセミの声から、涼しげな秋の虫の音色に変わったのだから、季節は確実に移ろい始めている。

 前回のラ・ラビアータでも最後に触れたが、我が家の汐里と伸が強行日程ながら佐渡に行ってきた。2人が行く直前の金曜日、お店で開催された流しそうめんがひと通り終了し、お手伝いいただいたスタッフ、家族で賄いを食べていた時、ふと『以前は、これから佐渡に行っていたんだな!?』と思うとともに、『もう、今では行けないね!!』というのが率直な思いであった。

 10日から2週間かけて行っていた佐渡キャンプは、もはや引っ越しと同じようなものだった。ただ単にキャンプをするだけならそんなに荷物が多くなる訳がないのだが、より快適に、あれもしたい、これもしたいと、それに合わせて荷物を用意すると、ハイエース君2台に荷物をぎゅうぎゅうに詰め込んでも入りきらないほどの荷物になってしまう。 更には、子供の成長とともに出店をしていたアースセレブレーション用の荷物も年々増加していき、もはや引っ越し作業となっていたのだ。

 それでも、行ってしまえば気持ちが良く、楽しかったのでどうにかこなしていたが、それもこれも佐渡で受け入れてくれた森田家と渡辺家の存在が何よりも大きい。この両家なくして佐渡キャンプはありえなかった。

 佐渡に通った15年もの間で、年々どこかの家で子供が生まれ、子供たちは自然と”佐渡兄弟”として育っていった。その結びつきは、大人が想像するよりもはるかに深いもののようで、だから佐渡キャンプが終了して5年にもなるが、こうして子供たちだけで佐渡に行こうということになるのだろう。

 深夜バスで新潟両津港に向かった翌日、佐渡の海ではしゃぐ2人の姿がLINEで送られてきた。サザエやアワビ、岩ガキなどの獲物がお皿いっぱいに並べられた写真に、5年の月日を一気に飛び越えて、佐渡の海にいるような気にもなった。

 今回日程の関係で、残念ながら渡辺家にはお伺いすることは叶わなかったのだが、仕事がある中、時間を割いて子供たちの面倒を見て下さった森田家には、感謝、感謝、大感謝の思いである。

 結局、2泊3日という短期間でも、佐渡に行きたいと思わせ、そして実行に移せるのは森田家の存在があるからだ。

 大人たちも、今度は仕事抜きでゆっくりと佐渡に行きたいという思いを抱いている。身体がガタガタになる前に、せめてシュノーケリングができるうちに、早期実現を目指そう。

 2週間前とは打って変わって、水の里の夜は掛け布団をかけて眠るのにちょうど良いくらいの涼しさになった。次回のお水採りでは、いよいよマイタケ採りに山を歩こう。

 まだ真夏日になる日もありそうだが、確実に秋は近づいている。季節の変わり目、夏の疲れが出やすく、体調を崩しやすい時期だが、何より気持ちが良い季節の到来。酷暑にウダウダしていた自分に喝を入れて頑張ろう!! 

 夏の終わり、懐かしい佐渡の気配がSNSながら少しでも感じられ、あの頃の思いを改めて抱かせてくれた森田家の皆さん、本当に子供たちがお世話になりましてありがとうございました。

 先ほども記したように、大人たちの佐渡上陸も早期実現を目指して頑張りますので、その際は子供たちだけでなく、大人もよろしくお願いします。

 終わり行く夏への寂寥感よりも、そこまで来ている秋の到来が嬉しく思うようになってしまった現実を、余すことなく受け入れてがんばろう!! 



「 ザ・夏休み! 」

三木 真理子 

 年長の息子と過ごす、宿題のない最後の夏。よーし遊び倒すぞ!!と意気込んだものの、息子が溶連菌感染からのまさかの薬疹(抗生剤が合わなかったらしい)で全身ブツブツマンに変身してしまい10日間ほど自宅軟禁となってしまった我々。熱と発疹で昼夜問わず超絶不機嫌。汗で痒みが増すため、搔き壊さないようエアコンは終日つけっぱなし。よーしかくなる上は涼しい部屋で普段できない押入れの中身を断捨離だ!・・・と持て余し気味の勢いを別のベクトルへ向けようと思いきや、どこか体が接していないと泣き叫ぶため結局できず終いでした。まあ子の不調時はそんなものでしょう。行き先を失ったエネルギーは宙をさまよいました。

 その後ゆるゆると回復方向へ向かうものの続く不機嫌。見切り発車で実家へ帰省。移動はちょうど帰省ラッシュの最中で東京駅は大混雑!新幹線で息子を抱っこしたままの移動でどうなることかと思いましたが、不調ゆえに密着度さえ高ければぐずらないという不幸中の幸いで何とか実家へたどり着けました。

 その後はいとこたちのピアノ発表会を皮切りに、盆踊り、とうもろこし狩り、花火、海水浴、と ザ・夏イベントを網羅、そして優しい姉家族やジイジ・バアバにひたすら可愛がられる日々。息子も日を追うごとにゆっくりと回復し、帰路は長野へ移住した友人宅へ立ち寄りました。

 築100年を越す広い家はどこもかしこもゆとりスペースだらけ。ぼーーーっと眺める窓の外の風景も山、田んぼ、りんごの木とどれも目に優しい。外へ出ればあちこちで出会うアマガエルやトンボ、バッタにカミキリムシ。虫を追ったり石垣や木に登ったかと思えば路傍の草花を摘んで花束を作ったり。もう楽しくて楽しくて仕方のない息子は例えるならそう、まさに仔犬!リードをつけたいほどはしゃぎ走り回っていました。疲れやすくびっくりするほどいきなり不機嫌になる息子の対応も自然溢れる風景と友人夫妻のおおらかな心に救われました。

 帰りたくない。バイバイしない!!と涙ながらに友人夫妻と別れ、帰京した日の夜久々に再会した夫にかじりつく息子。そしていつもの公園!あっという間に日常の遊びに溶け込んでいく息子。ウォータースライダーに虫取り、夏の恒例野外映画会もしっかり満喫し、いつもより遅い時間まで外遊び。年上のお兄さんたちと遊べたのがとても楽しかったそうです。いつもその瞬間瞬間を生きているらしい息子。1ヶ月前に震えるほど感激した出来事もつるっと忘れていたりしておもしろいです。絵に描いたようなザ・夏休み、たっぷり遊べてよかったね! 

遊びをせんとや生まれけむ。

 小学校まであと半年強、明日を思い煩うことなくまだまだいっぱい遊ぶのだ!息子よ!  


ラ・ラビアータたより

都会の子供に美味しい山の湧水を飲ませたい。1995年、友人の言葉をきっかけに、会員制で南会津の湧水を宅配し始めてから月2回のペースで発行を続けているLettela L'Arrabbiata/ラ・ラビアータたより。オーガニック七菜の日々がつづられている。水の里、キャンプ、イベント、出産/子育て、開店、ケータリング、料理…過去から現在まで、七菜の歴史である

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