No.643「文あやさんの情熱」「天敵襲来」「キエーロ」

2022.08.06.No.643

「  文あやさんの情熱 」 

なな.

 環境問題に取り組む阿部家の長女汐里が優れ物だと推奨する「キエーロ」が、藤沢市の助成を受けて、阿部家に導入された。 

 それから約10日。文さんのキエーロ愛が増している。感情の起伏の激しい七菜とは対照的に、普段クールな文さんなのだが、キエーロに関してはかなり情熱的なのだ。 

 というもの、このキエーロ一度設置するとほぼランニングコストがかからない。土に生ごみを混ぜるだけ。生ごみがその名の通り消えるのだ。「土と混ぜて埋めるだけで生ごみが出なくなりゴミが減る。皆やったほうがいいでしょう?」と、文さん。 

 文さんの情熱に引っ張られ、店では先ずプラスチックのゴミ箱や衣装ケースでキエーロ開始!いろいろ実験してみますので、レポートをお楽しみに。 

 ネットで調べると情報がたくさん出ています。興味がある方は調べてね。 

 キエーロってなに? 

「キエーロ」は土の中のバクテリアのための家です。特別な菌は必要ありません。

 黒土1グラムの中に数億個のバクテリアがいて生ごみを分解し、ほとんど増えることはありません。 続けて使っていくと、やがて栄養豊かな土になり、堆肥としていつでも使うこともできます。(使ったら土を補充します) 

 生ごみが無くなるとごみ収集日を気にしなくてもすみます。ぜひ、バクテリアに餌をあたえるつもりで、楽しみながら生ごみを処理してください。分解の過程をキエーロのなかで実感できます。 

 さあ、地球のため、自分自身のため、キエーロで生ごみを消しましょう! 

(キエーロオフィシャルHPより)



「 天敵襲来 」

高 志

 暑さのピークが見られない。このままお盆休みまで続いていくのか。はたまたその先、お彼岸の頃まで暑さが残るのか。 

 ここ最近は、お盆休みを過ぎると途端に秋風が吹き始めて一息つけたのだが、今年はどうだろう。部屋の中にいても蒸し暑く、何もしなくても疲労度が増すのだからどうしようもない。朝の天気予報では、熱中症警戒レベルがMAXになっている。

 この夏、夢中にさせてくれた高校野球も、各地方大会を終えていよいよ全国大会、つまり甲子園へと舞台を移すことになった。

 ネットの普及に伴って、全国各地の決勝がマルチ画面で一斉に見られるのだから、高校野球ファンには堪らない。その中で、度々目にしたのがイニング間において選手同士で後頭部や首周りを冷やしている光景だ。

 朝8時の時点で、30℃を超えるような天候下では当然の処置だろうし、そんな暑さを考慮してか、決勝でさえ午前10時から試合を開始する地域が多かったのだが、その中でも依然として午後1時試合開始という地域もあった。

 いくら普段から炎天下で練習している選手たちとは言え、この暑さは今まで経験してきたようなものではなく、更にこのコロナ禍で今までと同じような段階を踏めていない選手たちには過酷としか言いようがないのだから、もう少し配慮されても良かったのではないか。天気予報では常套句になった『今まで経験したことがないような・・・』天候なのだから。

 それにしても、35℃を超えるような暑さだとアスファルトの照り返しが強く、体感温度としては自らの体温を超える暑さになってしまう。そうなると、自然と人の流れは控えめになり、ある日などは店の前を歩く人の姿が全く無かったことがあった。

 オーガニック七菜の近くには、この界隈では唯一のスーパーがあるものだから、人の流れは頻繁に見られるのだが、この暑さではやむをえないことか。


 今や水の里もこの暑さは例外ではなく、またこの夏は案外に雨が少ないこともあって、夏の天敵である『あぶ』が大量発生している。ただでさえ、この暑さの中の作業は体力を消耗してしまうのだが、その暑さに加えて『あぶ』の攻撃により、精神的にも参ってしまう。

 この『あぶ』日中でも危害を加えに飛びまわるのだが、特に夕方になると攻撃性が格段にUPし、一度に数匹の攻撃を受けることになる。こうなると、もはや作業どころではなくなってしまい、まだ明るさが残っていながらも泣く泣く作業を終了せねばならなくなる。

 一見、スズメバチのような姿の『あぶ』もいるが、これよりも厄介なのが水の里では『メジロ』と呼ばれる『あぶ』である。姿は『ハエ』に似ているのだが、目が緑で胴体が縞模様であるのが特徴だ。この『メジロ』、服の上からも平気で刺しに来る。もちろん、肌を直接狙ってくることが多く、特に夕方には顔を目がけて襲ってくる。

 刺されると、蚊のように腫れてかゆくなるのだが、その前に刺された瞬間に強烈な痛みを感じるから余計に厄介だ。水の里では、夏の暑い日には川遊びに行きたくなるのだが、裸で川に飛び込もうものなら、途端に大量の『メジロ』の餌食になってしまう。

 これが不思議と、雨が続いたりするとその姿は激減する。一説には、雨に流されるんじゃないかなどと言われるが、果たして何故なのだろうか。

 この『メジロ』、秋風が吹き始める頃までは縦横無尽に飛び回る。早く暑さから逃れたいと思うと同時に、『メジロ』がいなくなることも切に願うばかりだ。

 そうなると、待望の『きのこ』の季節がやって来るのだから・・・。 


 オーガニック七菜のある茅ヶ崎市は今年の4月よりゴミ有料化に踏み切りました。燃えるゴミと燃えないゴミヲ有料のゴミ袋で出さないと回収してくれません。(リサイクルごみは対象外) 

 そして、事業系ごみ(お店はこれにあたります)はなんと20ℓのゴミ袋10枚で1500円!、40ℓは10枚で3000円!!!高すぎませんか?ゴミ袋が1枚300円ですよ。目玉が飛び出るかと思いました(笑)

  オーガニック七菜は生ゴミが少ないとはいえ、家庭で出る量よりはたくさん出ます。これは馬鹿にならない、と思っていたところにタイムリーに阿部家にキエーロです。しかも文さんの熱量が半端ない!これは取り組むしかないでしょう!! 

 お水の会員さんも、お店のお客様も巻き込んで生ごみ消しちゃおう!というわけで、今回はキエーロとは?という回でした。 

                    つづく 

ラ・ラビアータたより

都会の子供に美味しい山の湧水を飲ませたい。1995年、友人の言葉をきっかけに、会員制で南会津の湧水を宅配し始めてから月2回のペースで発行を続けているLettela L'Arrabbiata/ラ・ラビアータたより。オーガニック七菜の日々がつづられている。水の里、キャンプ、イベント、出産/子育て、開店、ケータリング、料理…過去から現在まで、七菜の歴史である

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