NO.611「七菜家の連休大整理」「感涙」「このごろ」「春キャベツのジャコ炒め」

2021.05.01.NO.611

豆腐のレアチーズ風甘夏ぜりーのせ

「 七菜家の連休大整理 」

なな.

 明日からオーガニック七菜も4連休。(店のみ高志は配達)ゴールデンウィーク到来だ。店をやっているとなかなか続けて屋積みが取れないので、この連休は非常に貴重なのだ。当然のようにレジャーなどではなく溜まった家事に、しかも本腰を入れて取り組まねば片付かない片付けなどに充てられる。  七菜もあやも「あそこをこうして、ここをああして」などと目論んでいる。達成された暁には、毎日見てみぬふりをして暮らしてきたストレスから解放される開放感を信じて。

 七菜家は引っ越し並みの大整理を行う予定だ。先日TVで「家中を3日で片付け切るコツ」なる特集をやっていた。それを信じてやってみるつもりだ。順番が大切なのだとか。果たして予定通りに終わるのか?がんばるぞー!!


「 感 涙 」

高 志

 この誌面を通じて幾度となくラジオのヘビーリスナーであることを明かしてきたが、それと同時にスポーツ観戦マニアでもある僕は、この春幾度となく胸を震わせる場面に巡り合えた。 

 2年振りに開催された春の甲子園で、地元である神奈川の東海大相模高校が優勝したこともそうなのだが、まず感涙したのは水泳の池江璃花子さんであった。昨年、東京オリンピック・パラリンピック2020が延期となり、その開会式予定日であった日に『2020+1』と題し聖火を手にして1人登場した池江璃花子さん。その時のラ・ラビアータで結局削除したのだが、直前まで『2020+1となる来年、池江さんがこの場に選手として戻ってくるなんてシナリオは出来過ぎだろうか』という1文を記していた。 

 そんな、まさに出来過ぎたシナリオは、ドラマや漫画の世界に任されるものであって、現実として期待してしまうのは、必死に白血病からのリハビリに心血を注いでいる池江さんに失礼な話なのではないかと思い、削除したのだ。 

 ご存知の通り彼女は、そんな固定観念など木っ端みじんに吹き飛ばし、想像を絶する努力と精神力、そしてそれまでの水泳人生で培われた才能によって、ドラマや漫画のシナリオを遥かに超えて見せてくれた。 

 漫画と言えば、MLBの大谷翔平さん。様々な故障に見舞われて、それまで潜在能力を思う存分発揮することはなかったが、身体の不安が無くなった今シーズンは、まさに野球小僧が少年野球で見せるようなパフォーマンスを、世界最高峰のMLBでやってのけるのだから、驚愕というよりも、もう笑うしかない。そして何より、本人がプレーを楽しんでいる姿が印象的だ。 

 イチローさんにもワクワクさせられたが、彼の場合は悲壮感が漂うプレースタイルで、見ていて気の毒に思うこともあったのだが、大谷翔平さんの心から楽しんでいる姿は、見ているこちらも楽しませてもらえる。まあ、あれだけの身体能力で思うようにプレーできたら、さぞかし楽しいことだろう。 

 そしてドラマや漫画ですら描くことが出来なかったことを、やってのけてくれたプロゴルファーの松山英樹さん。かつて様々な日本の名手が挑んでは跳ね返されてきたマスターズという高く分厚い壁を、10回目の挑戦でついに突き破ってくれたその姿に、思わずもらい泣きしてしまった。まだ、世界的にはそう知名度が高くなかった時代から、日本の放送局が1社独占で放映し続けるほど、このマスターズへの思いは日本にとっては大きなものだった。

 その思いは、アメリカ・オーガスタのマスターズ関係者にも深く理解されているようで、一時、参加資格においてヨーロッパ関係者から日本の選手が優遇されているのではないかと異議がとなえられたこともあったようだが、その際マスターズ関係者が『古くから我々と日本とは特別な絆で結ばれているのだ』と一蹴したという記事を読んで、グリーンジャケットを着て両手を挙げる松山さんを温かく見守るマスターズ関係者の姿に、さらに胸を熱くしたものだ。

 映画関係者から生まれたゴールデンウィークにおいて、まさか2年も続けて映画館が閉ざされる事態になるほど閉塞された社会で、スポーツは希望の光を灯し続けてくれている。そこでも、若者たちが我々の凝り固まった固定観念を遥かに飛び越えた活躍を続けてくれていることに、ただただ感謝するばかりだ。

 ただでさえ涙腺が緩くなっている昨今、この先どのくらい感動の涙を流すことができるだろうか。幼いころ、父親からはよく男のくせに泣くなと叱られたものだが、もちろん涙を流すことは悪いことではない。それが感動によるものならば、なおさらだ。直近、感涙したのは、そうシン・エヴァンゲリヲンを観た時だったな!? 


「 この頃 」

マ ナ 

 お風呂に入ろうと脱衣場で服を脱いでいたら、脇腹に赤い発疹ができていて、痛痒い。 ぎょっとした。帯状疱疹になったんちゃうかと、よくない思考が飛んできた。すぐに打ち消した。

 私は疲れたりすると、口内炎とかができることがあるので、そうだと思うことにして、薄くステロイドを塗って寝た。


 今月に入って、先輩が肩に石灰が溜まって、痛くて二日ほど休んだ。 気の毒なほど「すみません」を連発して出勤してきた。今も、ブロック注射をしながら働いている。

 そして、今度はいわゆる「感染者」が職場から出た。消毒やらが入った。 もちろん、その人はずっと休んでいる。 いつ出勤してこれるのかわからないけど、やっぱり「すみません」を連発して出勤してくるのだろう。 

 なんか、病気やケガをして、そんなに謝らなくてもいいんじゃないかと思う。 

 私が、ぎょっとしたのは、これで私が休んだら、職場はどうなるの? という気持ちとすみません」を連発して出勤する場面が浮かんだから。 


「 春キャベツのジャコ炒め 」

柔らかな春キャベツとカルシウムたっぷりのちりめんじゃこを使った、栄養満点で美味しいおかず。 ご飯にもパンにも合う、老若男女に人気の1品です。ぜひお試しください。

 





ラ・ラビアータたより

都会の子供に美味しい山の湧水を飲ませたい。1995年、友人の言葉をきっかけに、会員制で南会津の湧水を宅配し始めてから月2回のペースで発行を続けているLettela L'Arrabbiata/ラ・ラビアータたより。オーガニック七菜の日々がつづられている。水の里、キャンプ、イベント、出産/子育て、開店、ケータリング、料理…過去から現在まで、七菜の歴史である

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