No.595「調味料&ジュース棚」「気が付けば、秋ですよ」「エアコン文明」

2020.09.19.No.595

「 今回は調味料棚商品棚の写真です 」

なな.

上の段右から下段右へ 

すりおろしリンゴジュース

減農薬リンゴを絞っただけのストレートタイプ。

温州ミカンジュース

無茶茶園の温州みかん。無農薬減農薬混ざっています。

料理酒(旬味)

料理用に作られていてアミノ酸が多い。通常の半量でOK

ごま油

昔ながらの製法。薬は使いません。ごま油フリークを唸らせる逸品

オリーブオイル

スペイン有機認証。フルーティで繊細な風味です。

バルサミコ酢

イタリア有機栽培ぶどうから作られています。少しの使用で和の調味料にはない別世界を作ります。

ワインビネガー

北イタリア産、昔ながらのプロセスで有機ぶどうから作られました

ライスドリンク

イタリア産の有機米使用。米の甘みと、さっぱりとした味わいが特徴です。

はつかり麺つゆ

醤油、発酵調味料、砂糖、天然かつおぶし、天然こぶだし、水、材料はこれだけです。

丸大豆醤油〔濃口/淡口〕

九州産無農薬大豆小麦自然塩使用。丸大豆で作られたしょうゆは、大豆の油脂成分が醸造中に分解され「まろやかさ」、「深いうま味」が特長のしょうゆとなります。

白絞油

九州産菜種使用。昔ながらの製法で化学薬品不使用。何にでも使える油です。

本みりん(福来純)

古来の製法を守り続け、時間をかけもち米を糖化させ、ゆっくり丁寧に絞ったのち酒蔵の中で熟成させています。 

純米酢

有機栽培されたうるち米だけを原料に、昔ながらの製法にこだわり醸造したお酢です。ツンとせずまろやかです。500mlの小瓶がラインナップに加わりました。


「 気が付けば、秋ですよ 」

高 志

 9月も中旬を迎え、ようやく一息つける気候になってきた。また暑さの揺り戻しがあるのだろうが、連日連夜真夏日・熱帯夜という異常的な暑さは過ぎ去ったようだ。

 北半球においては、この夏は統計を始めてから史上最も暑い夏だったという発表があった。そんな夏において、新型コロナ対策と称してマスクと共に過ごし切ったのだから、お疲れさまでしたと心から思う。

 小学校の給食当番以来、マスクとは縁遠い仲となっていたが、公の場では自然とつけるようになった。マスクの有効性については、様々な見方がされているのも事実であり、かくいう私は全くのマスク信奉者ではないのだが、公の場においてマスクをしないことで不快に思う方が多数いらっしゃるのであれば、それに抗して我を通すこともないと思っている。

 世界的に多様性が叫ばれるなか、色々な意見を尊重するのは当然として、その中で我が意を通すことで不快感を与えてしまうのは本意ではない。

 ようやく厳しい暑さから解放されたとはいっても、ついこの間まで暑さに辟易していたのだから、季節の移ろいを感じるには困難な状況であったが、確実に季節は変化している。その顕著たるものが日照時間だ。

 特に水の里では、夕方6時を前に薄暗くなり始めていた。雨混じりの日などは、5時を告げる村内放送が流れると、もう薄闇が広がっていた。

 いくら厳しい暑さは過ぎ去ったとはいえど、日中陽射しのもとでは肌をじりじりと焦がすような暑さが残っている。故に、まだまだ夏だと思って夜の7時近くまでお水採りができるとのんびりしていたら、山の天気は急変して、先述の通りあっという間に闇に包まれてしまった。

 結果、1日に汲み終えた本数は前回の3/4ほどしかなく、大概は帰宅する日のお昼頃には予定本数を汲み終えるのだが、今回は夕方までかかってしまった。

 ようやくお水採りを終えて帰り支度をし、お世話になっている東北釣堀苑の若女将・よっちゃんに帰る旨を挨拶に行くと、案の定『いつもより遅くない?』と突っ込まれてしまった。

 その際に、門をくぐるやいなや鼻孔を強く刺激するキノコの臭いに驚愕した。秋になると、東北釣堀苑の囲炉裏の上に吊るされ、乾燥される”シシタケ”だった。

 思わず、『もう採れたの!?』と叫んでしまったが、どうやら去年のシシタケということだった。それにしても、1年も経つのにこの強い芳香を醸し出すとは、恐るべしシシタケである。

 東北釣堀苑では、秋になるとシシタケごはんとして、おにぎりにして販売する。カレンダーを見つめていた若女将・よっちゃんが、『今年は10月に連休がないから、今度の連休がお客さんのピークになりそうなんだよ!!』と慌てて仕込みをしているんだと話してくれた。

 7月いっぱい梅雨が続き、8月は猛暑で全く雨が降らないという異常気象は今まで無かったから、今年はどんな秋になるんだろうねと話し合い、ともかく次回のお水採りでは山を歩いてみるよと約束して、山を出発した。

 毎年、東北釣堀苑にはキノコ情報が舞い込んでくるが、今年はまだ届いていないという。採れようが採れまいが、山を歩くのが山師というものなので、端くれとはいえ山師を自認する身、やはりこのシーズンはキノコを探して山を歩かざるを得まい。

 採れていると聞けば足取りも軽くなるのだが、こう言う時は少々腰が重くなる。それでも、一度山に入ってしまえば、その圧倒的な山の気に包まれ、それだけで何故だか目頭が熱くなってくる。最初の頃は、キノコが採れないとがっかりしたものだが、最近は山の気に包まれるだけで満足するようになってきた。そこにおみやげが加われば、これ以上の喜びはないのだが・・・。 


「 エアコン文明 」

上田 隆 

 初稿に取り掛かった今日は9月9日「重陽の節句」、平安時代の初めに中国から伝わったそうだ。菊の花を飾ったり、菊の花びらを浮かべた菊酒を飲んだりして、不老長寿を願うとされている。古来中国には、菊の花からしたたる露が川に落ち、その川の水を飲んだ者が長寿になったという「菊水伝説」があるという。 薬効の植物とされてきた菊が、平安時代に日本にも語り継がれ、今でも不老長寿を願い邪気を払う花として定着しているとされる。

 今日はうれしい。何がって…菊酒が飲めるからではない、今日はエアコンがいらないのだ。猛暑・酷暑・すさまじい暑さ、エアコン嫌いの私も今年は危ないと考えてエアコンを使った。今は午後一時半、今日の最高気温になる頃、予想では30度に届かないと言う。昨日までに比べたら天国だ。

 今年で古希になった。うれしくはないけれど。後期高齢者は75歳以上だが、もう立派な高齢者に仲間入りした。 

 『高齢者はマメにエアコンを点けるように』 

 今年はやかましい。たしかに熱中症で亡くなる方は高齢者が多い。私は去年まではエアコンを使わなかった。扇風機だけでしのいだ、しのげていた。 70年生きているが、育った家にはもちろんエアコンなど無かった。家を出て一人暮らしを始めた。 

 「オレはマンションに住んでいる」 

 友だちが偵察に来た。コンクリート四階建ての玄関にタバタ・マンションの表札。階段を歩いて四階の私の部屋の扉を開けると四畳半。来た人々は腹を抱えた。皆さん、とっくにご存知のことでしょうが、英語のマンションは大邸宅・館を表す。日本ではコンクリート製の集合住宅をマンションと呼ぶ。この木賃アパートもコンクリート製なので四畳半のマンション、名付けた大家はユーモアの持ち主? 夏は屋上が焼ける。それでも窓を開けるだけで暮らせた。扇風機も無かった。三十台になっての住まいに初めてエアコンがあった。前住者が置いていった。風通しがよかったので使ったことがない。

 ずっとエアコンは使っていなかった。今年はあまりにも暑い日は頭がボォーっとした。

 《これは危ない》

とうとうスィッチを入れた。エアコン無しでは生きられないのか。SF映画では他の星に移住するには人間の生きられる環境を作らねばならない。大きなドーム・シェルターの中を地球大気にする。地球でも同じことをしなければ生きられなくなってきたようだ。アメリカ西海岸は森林火災によって赤黒い大気のニュース映像。

 「まるで火星のようだ」

人間の文明が作り出したのだ。     


ラ・ラビアータたより

都会の子供に美味しい山の湧水を飲ませたい。1995年、友人の言葉をきっかけに、会員制で南会津の湧水を宅配し始めてから月2回のペースで発行を続けているLettela L'Arrabbiata/ラ・ラビアータたより。オーガニック七菜の日々がつづられている。水の里、キャンプ、イベント、出産/子育て、開店、ケータリング、料理…過去から現在まで、七菜の歴史である

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