No.638「あいづの水の話」「いろいろな思いの中、時は流れ」「自転車操業のリス」

2022.05.28.No.638

「 あいづの水の話  」

なな.

お水の宅配を始めて28年目を迎えた私たちですが、過去にむらおさ-長さんの紹介で福島女子大のご協力を得て水質検査をしています。 

少々強引にお願いし、頭を下げまくり、無理やり押し付けて帰ってきたのを思いだしています(笑)

結果をいただきに伺った時にはいい雰囲気で「福島の名水に匹敵するほどきれいな水である」と太鼓判を押していただきました。

その時のデータです。なな.

 ※あいづの水は東北釣堀苑の岩魚の養殖や水の里の生活用水(水道水)としても使われています。 


「 色々な思いの中、時は流れ 」

高 志 

 寒暖の差が激しすぎる。前日との気温差が15℃近くもあると、もはやどう対応して良いか心も体も混乱してしまう。だからか、ここのところ体調が優れない方が多いらしい。一番多い症状は偏頭痛だそうで、倦怠感も割と多いようだ。

 特にこの倦怠感、果たして気温差が原因なのか、新型コロナの後遺症なのか判断できないから厄介だ。新型コロナの後遺症は、無症状であったり、軽症であっても悩まされることがあるらしい。まだまだ不明なことが多いというのが実情だ。

 さてその新型コロナだが、大型連休後に感染者が大幅に増えるだろうと予測されたのが、実際には緩やかではあるが減少傾向にある。ただ、この感染者数に関しては、どのくらい実数を表しているのか甚だ疑問であるので、特段何も思わない。

 しかし、そのことで政府を中心にしきりにマスクの着用についての新たな指針とやらを喧伝しているのが目に付く。表向きは、これからの蒸し暑さを考慮しての判断だと言われており、もちろんそれも大きな理由のひとつなのだろうが、その実、6月から始まる海外からの観光客受け入れの一部解除の方が大きな理由なのだろう。

 近年経済成長の大きな要因のひとつとなったインバウンド事業。地元である江の島や近隣の鎌倉などもその恩恵は計り知れず、この大型連休で観光客数が戻ったと言われても、インバウンド無くしては新型コロナ以前のような活況にはまだ戻れていない。

 この大型連休の人出をみれば、GO TOキャンペーンなどうたなくても良いと思ったのかどうかはわからないが、国交省や経産省の本丸はやはりインバウンドなのだろう。そのための皮きりとして6月から一部の海外観光客の受け入れが解除される。

 そこで問題になりそうなのがマスク問題だ。海外からの観光客は、すでに自国でマスクを外している所が多い。その感覚で入国するのだから、いくら事前に日本ではマスク着用が大多数であるとわかっていても、そもそもマスクをする習慣の無かった人々にしてみれば、やはりしないことになるのだろう。

 すでに解禁されている留学生などは、郷に入らば郷に従えで不本意ながらマスクを着用しているというインタビューを目にしたが、留学生と観光客とでは違うだろう。

 そこで躍起になっているのが、前記のマスク外しキャンペーンである。そもそも新型コロナが流行し始めた頃は、医療用マスク以外は効果がないと言われていたのが、いつの間にかマスク至上主義にとってかわり、そしてこのマスク外しキャンペーンである。

 それでも、様々な指針が飛び交っており、非常にわかりにくいこともあって、屋外であってもすぐにはマスクを外すとは行かないようである。

 先日、新型コロナ禍以降では初めて、野外イベントに出店した。オーガニック七菜を含め、他3店の店前駐車場が会場となったため出店したのだが、マスクを着用していなかったのは出店側ではオーガニック七菜だけであった。

 来場客にしても、全くマスクをしていなかったのは10人未満である。それでも、以前ならマスク着用を強制されるか、奇異な目で見られることが多かったが、今回はマスクをしていなくても何も言われず、嫌な顔もされなかったのは時代の流れなのだろう。

 水の里の帰り道、夏日を記録した暑い陽射しの下、真新しいランドセルに黄色いマークをつけた新1年生の下校姿では、マスクを着用した子としていない子の割合は半々だった。

 無邪気な笑顔が眩しかった。早くそんな笑顔が日常になることを、今はただ祈るばかりだ。この夏は暑さが厳しくなりそうだ。


「 自転車操業のリス 」

マナ

あたしは、リスだい! 

ケージの中にいるから、キツネに食べられることはないけど、ケージの中には回し車があるんだ。 

ほら、水車みたいなヤツ。

リスの運動のためとかいう名目であるんだけど、それがキツイの。

 年々、その車輪が大きくなってきているの。

その上、スピードも速くなっているの。 この間なんか、落っこちて、お尻の骨にヒビが入っちゃったよ。 

あぶないとこだった。

足腰いわしたら、今後のリス生命にかかわるもんね。 

若リスだった頃は、ケージの中のシャボン玉で遊べたの。 

サーカスのリスなんかは、曲芸も上手くてね、シャボン玉に乗っかって玉の輿に乗ったりしたの。

リスは運動神経がよくなかったから、お手玉すらできなかったね。 

昔のことだけどね。 

リスはね、ケージの外に行きたかったの。 

「上海帰りのリス」なんてかっこいいじゃん。 

最近は、ハムスターにすっかりお株を取られちゃってさ。 

リスはかじるから、飼いにくいってさ。 

てやんでー、かじるのがリスの身上だっていうの。

愚痴っぽくていけないや。

もう、寝よう。 

ヒマワリの種の殻で散らかったケージの中、 リスは、今日も車輪の下で寝るんだけど、いつも同じ夢を見るんだ。 

この車輪が形を変えて、梯子になってケージの外に伸びていく夢をね。  

ラ・ラビアータたより

都会の子供に美味しい山の湧水を飲ませたい。1995年、友人の言葉をきっかけに、会員制で南会津の湧水を宅配し始めてから月2回のペースで発行を続けているLettela L'Arrabbiata/ラ・ラビアータたより。オーガニック七菜の日々がつづられている。水の里、キャンプ、イベント、出産/子育て、開店、ケータリング、料理…過去から現在まで、七菜の歴史である

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